あとがき
…なんか終盤、ちょっちはしょってしまった気がしますが、「REBEL」―――FEN的な、ナイツとリアラの反目の始まりでした。今のFENに「視える」一番昔の話です。
この後、ナイツはナイトピアに「家出」してしまい、ナイトメアに戻ることがあってもリアラやワイズマンの許に訪れるわけでなく―――結果、反逆者とされて「REALA THE〜」につながっていく事になります。
私的にはこの二人、まるきり最初から反目していたとは考えにくいのですよね。もともと正反対の素養があったとはいえ、心が育つ過程において何かあった…という方がしっくり来るような。
この時点で、リアラはまだ自我が成長してません。ワイズマンに従っていればよい環境ゆえに、必要がなかったのでしょう。好奇心旺盛なナイツの方が自我の確立…自由な思考能力を成長させているのです。
ちなみにウチの「生まれてすぐのリアラ」は別にナイツに愛情を持ってるわけではありません。
「ナイツと一緒に」「ワイズマンさまに仕える」という存在理由というか、与えられた在り方に思考とアイデンティティが固定されちゃってるのですね。
だからナイツがほかのモノにフラフラ引っ張られていくのがムチャクチャ気にくわない…つーか。
ついでにかなりナイツをおのれと「同一視」してるよーですが…
限定した思考パターンしか持たないリアラ。結果として、リアラはナイツの思いを理解できず、誤解したまま後の悲劇につながってしまいます。“彼”がもうすこし自由なものの考え方を会得するには…
私たちの知っている「あの」一連の事件を体験する必要があった…てな処でしょうか。
アメコミでは、全ては100年前に起きたことになっています。しかし、FEN的には二人の誕生も、成長と反目も、封印とそのあとも…全ては遙かに長い時間の中で起きたこと…そんな気がします。
ところで、リアラがあそこまでナイツに執着するのって、やっぱ生まれて最初にナイツを見たせい(←ヒヨコじゃないッての)
すると…ナイツは最初にリアラを見たわけではないのかな(謎)。