NiGHTS INTO DREAMS REALAWORLD

CHAPTER ONE OF THREE :THE MYSTERIOUS DAZE OF NiGHTS


#4〜6はゲームの後日談的な物語で、アメコミ版のオリジナルストーリーになっています。(注・クリスマスナイツではありません)

ツインシーズに暮らす、エリオット・エドワーズとクラリス・シンクレア。
ナイツと共に夢の世界を冒険し、二つの世界を護った少年少女は現実界で再会し、親好を深めていました。
そんな彼らを、再び悪夢が襲います。
ワイズマンが残した「力」の一部を手に入れたリアラの仕業です。

力のかけらはワイズマンが世界の融合が解けるのに巻き込まれて崩壊するときばらばらに飛び散った「ALL-SEEING PALMS (すべてを見る掌)」の一つです。基本的にリアラの周囲を浮遊しています。
ナイツのクリスタル(イデアのかけら)同様にリアラの一部となっているのか、単なる「借り物の力」かは不明ですが、リアラは思い通りにここから力を引き出せるようです。

ワイズマンにかわって眠りの国の支配者の座についたリアラでしたが、「彼」が夢の世界の隅々まで探しても「彼」の古くからのライバル…ナイツの姿を見いだすことができません。
「WHERE IN BLUE BLAZES…NiGHTS?」

その朝、ツインシーズの上空を飛ぶまばゆい姿がありました。
スミレ色、藤色、そして金色に輝く…そう、ナイツです。以前の事件の際、実体化する力を得たのか、イデアの影響で世界を隔てる扉を抜けられる能力が備わったのか(この辺うまく訳せませんでした)、ともかく「彼」は現実界の空を飛んでいたのです。
見る物みんな珍しいものばかり、と好奇心に満ちあふれて飛び回るナイツ。
スカイダイバー達を「自分のように飛べる人たち」と勘違いして挨拶に行って驚かせたり――パラシュートの不備で墜落死しかかった人間を助ける事になったので結果オーライですが、ナイツ自身は「地上までの競争で、不正に先行している」と思ってたようです。
「HEY,YOU..... HUMAN BEING! DIDN'T YOU EVER LEARN.....TO PLAY FAIR?!」
(オイ、君…人間さん!あんたはこれまで、フェアプレイってことを学ばなかったのかい?)
…おいおい…。

一方、昨夜の悪夢で寝不足のあまり、授業中居眠りや失敗ばかりのエリオットとクラリス。
とうとうそれぞれに、先生に呼び出されてしまいます。
また、同じ頃、いきなりな展開ですが、シーズタワーのあるビルがテロリストの一団に占拠されるという事件が発生。TVのニュースが犯行声明を中継しているまっ最中に、「扉」に戻ってきたナイツが乱入してしまいます。
「MAKE A MOVE, CLOWN-BOY..... AND I'LL GIVE YOU A BELLYFUL OF BLAST!」
(動いてみろ、道化のガキ!突風(この場合は銃弾のこと?)を腹一杯喰わせてやるぜ!)
「OHHH..... HOW THOUGHTFUL OF YOU, SIR!
ALL OF THIS FLYING AROUND HAS MADE ME PRETTY HUNGRY!」
(そいつはありがたいや!この辺を飛び回ってハラ減ってたんだ!)
…いやだから違うだろナイツ…(汗)

現実界に実体化していても、人間の力や武器…というか「こちら側」の物理法則はナイトメアンには通じないようです。
まさに映画やコミックのスーパーヒーローのごとく、一方的な展開でテロリストを叩きのめすナイツ。
しかし、突入してきた「友好的でない人間」警察官から逃げたために、不審人物…というか、テロリストの関係者と誤解されて追い回されるはめに陥ってしまいました。
訳も分からず逃げ回りながら、ナイツは考えます。
エリオットやクラリスをみつければ、家(夢の世界)に帰るすべも判るだろう…
しかし、あまりにも不案内な「現実」の空間。たちまちどうすればよいのか判らなくなったナイトメアンの若者は、恐らく100年で初めての「恐怖」に捕らわれていました。

ナイツが警察に追われているのと同じ頃、エリオットとクラリスはナイツの幻影(?)を視ます。
「彼」が自分たちの世界に居ること、困っていることを悟った二人は、それぞれに学校を飛び出します。
「先生、すみません!ナイツには僕が(私が)必要なんです」
――そう心で呟きながら。

(I MEAN,THIS RUNNING IS ALMOST AS SCARY AS FLYING.....SOMETHING'S VERY WRONG.
IT'S AS IF MY BRAVERY HAS BEEN TAKEN AWAY FROM ME!)
(こうして走るのは飛ぶことよりもこわい…何かとてもマズい事になってる。
まるで勇気が飛び去っちまったみたいだ!)
不案内な街を、行く先々で巡査や刑事に追われて逃げ回るナイツ。気づいてか知らずか、あの蒼く澄んだ眼から涙をこぼしながら。
エリオットとクラリスは合流してナイツを探し始め、ナップとスヌーズも「彼」をある事情から急いで連れ戻すため、夢と現実を隔てる「壁」の隙間を抜けて、再び現実界へとやって来ていました。

道化師の行列に紛れ込み(100周年記念祭はかなりの期間続くらしく、この時点ではまだ終わっていないらしい)、路地裏を駆け抜け、逃げ続けるナイツ。追っ手はどうにかまいたものの、やがてひどい疲労と脱力に襲われて走れなくなってしまいます。
自分の中からエネルギーがどんどん抜けていくことに気づくナイツですが、どうすることもできません。
動くことすらできなくなりかけた「彼」に、その時手をのべる者がありました。

そのほんの少し後。
ナイツ(道化の服を着た少年)を見たという道化師達に巡り会えたエリオットとクラリスですが、どちらに行ったのかを聞き出すそのときに、警官に見つかって補導されてしまいます。
パトカーに乗せられ、警察に連れて行かれる二人がみたものは…
車のすぐ後ろを、弱り切ったナイツを連れていく、まだリアラの影響下にあるはずのロジャーの姿でした……!

CHAPTER TWO (工事中)

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