CHAPTER TWO:DAY DREAMS AND NIGHTMAREN

ナイツの力を借りてもう一人のビジターを守る…それがSNUZEのプランでした。
「でもナイツの力を使えるのは眠っている間だけだよ!一日中眠っているのかい?」
「心配いらないよ。
君がナイツの中に居るのと同じように、ナイツは君の中にいるんだ!」

アメコミ版の設定ではナイツと同化したビジターとの間には常にある種のつながりが形成されることになっているようです。
ナイツはビジターを通してある程度なら夢の側から「現実世界」を見たり、身体を借りて行動することができる…と解釈できる描写が見られます。

その日はエリオット達の学校の、ツインシーズ美術館見学日でした。
美術館の前で100周年記念祭の話題と、そのオーディションに出場するクラリスの話題に花を咲かせる彼女のクラスメート、そして自信を持てずに困惑する当のクラリス。
やってきたエリオット(をとおしたナイツ)は、彼女こそが二人目のイデア所有者だと気づきます。しかしその時点で、エリオットは彼に気づいたクラスメートに引っ張られてクラリスとは別の見学コースに連れて行かれてしまいました。

ツインシーズ美術館にはシーズタワーの尖塔の模型(?)が展示されています。
そのデザインに関する制作者のセンスと先見の明をたたえるガイドからマイクを取って、100年前のワイズマンの陰謀とその成り行きを演説するエリオット(の中のナイツ)。
しかし、同じ頃、美術館の別棟でも同じ事がおきていました。
演説を始めたのはロジャーという少年。ワイズマンが選んだのは彼です。
彼の中にいるのはリアラ。「彼」はワイズマンを「夢の王」と呼び、都合のいい内容の話を始めます。
あっけにとられて見ている学友達の中に、クラリスの姿もありました。

リアラは100年前ナイツがイデアを捨ててしまう前に捕らえられなかった咎で、同じように幽閉の刑に処せられていたとされています。
また、ロジャーはゲームOPでエリオットを嘲笑する「上級生」です。
設定が変更されて、エリオット、クラリスと同年代の少年になっています。

一方、「夢の世界」では捕らえられたNAPPがメピアンに変えられてしまいます。
(アメコミでは「メピアン」はピアンとメアンを無理矢理同化させる事で誕生します。)

「夢の世界」と「現実」を隔てる「壁」にごく小さな「綻び」(ナイツがイデアを捨てた跡)が存在する事をメピアンから聞き出したワイズマンは、ある計略のために小さなメアンを「現実」に送り込みます。

前夜の夢でロジャーの話を聞き流せないクラリスは、彼に声を掛けます。
気づかずに来合わせたエリオットはその場に小さなナイトメアンが居ることに気づきます。
(ナイツとつながっている為か、「現実」に忍び込んだ「夢」を視ることができるようです)
捕らえようとしたためにその場は大混乱。
転倒して気絶したエリオットの意識は同じタイミングでジャックルに襲われていたナイツのもとに飛び、直後にクラリスもナイトメアンによって眠らされ、強引にナイトメアに連れ去られてしまいます。
ジャックルとガルポ、それぞれの場所でビジターを襲うナイトメアンと戦うために二人の間を交互に行き来せざるをえないナイツ。SNUZEは片方を起こす為に現実へと向かいますが、待ち伏せにあって捕らわれてしまいます。

機転をきかせたナイツの残したヒントで危機を脱したクラリス。その前に現れ、彼女を誘うワイズマン。
ロジャー(リアラ)の話をきいていたクラリスは、「彼」のことばを信じてしまいます!
一方でジャックルの甘言に乗らず、戦いにうち勝つエリオット。しかしSNUZEの姿はなく、彼と同化をといてクラリスのもとに向かったナイツも彼女の居場所を見失ってしまいます。
更に、目覚めたエリオットはこれまでの事がみんな「ただの夢」と思いこまされてしまいました……………。

CHAPTER THREEに続く

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